費用と収益の繰延べ
ここは会社の近くにある喫茶店。仕事を終えた健次君と涼子さんが向かい合って座っています。
涼子:今日は「費用と収益の繰延べ」について説明するわね。
健次:前回の「費用と収益の見越し」と関係あるの?
涼子:ちょうど逆の関係になるわ。「費用と収益の繰延べ」の定義はこの資料の通りよ。

つまり、今期で支払った費用や、今期に貰った収益の中に次期の分が含まれている場合は、今期の費用や収益から控除して次期へ繰越す事を繰延べと言うの。例えば会社で土地を借りていて、地代を1年分まとめて地主に支払ったとするわね。支払った日が1月1日で決算が3月31日だったら、今期分の地代は3ヶ月分しかないわけ。残りの9か月分は次期の地代になるのよ。
健次:そうか、地代は普通、1年分や半年分をまとめて払うものね。
涼子:次期分の地代を今期の地代から控除して、前払地代として次期へ繰越すわけ。前払地代は資産勘定よ。前払費用を図解にするとこの資料のようになるわ。この例題は半年分の地代60,000円を12月1日に支払って、決算日が3月31日の場合よ。

支払地代は4月分と5月分の20,000円が次期分として繰延べされるから、今期分の地代は40,000円になるの。
健次:それでは次期分の地代を含めた地代を貰う立場になった場合はどうなるの?
涼子:受取った地代に次期分の地代が含まれている場合は、次期分の地代を今期分の受取地代から控除して、前受地代として次期へ繰越すの。前受地代は負債勘定よ。前受収益を図解するとこの資料のようになるわ。半年分の地代60,000円を12月1日に受取った場合よ。

受取地代の20,000円は次期の分だから、今期分の受取地代は40,000円になるわ。
健次:前回、教わった見越しの図解と良く似ているね。
涼子:そうね、一番の相違点は、見越しが未記帳だから今期分を加算するのに対して、繰延べは既に記帳してあるから、次期分を控除をする事ね。そして、どちらも「費用・収益対応の原則」に基づいて、正しい期間計算をするための作業よ。
健次:結構、手数が掛かるね。あっ、もしかして繰延べの場合も次期になったら、期首で再振替仕訳をする必要があるの?
涼子:そうよ、繰延べの場合も次期の期首で再振替仕訳をして元に戻すの。

この図のように再振替仕訳をすると、資産や負債勘定は相殺されて0円になって、その分が損益勘定に計上されるようになるわ。
健次:正しい期間計算をするのは大変だね。
涼子:それでは、この問題を解いてみて。前払費用の問題よ。

健次:1か月分の地代は10,000円になると・・・。12月から3月までは今期分で4ヶ月、4月から5月までは次期分で2ヶ月だから前払費用は20,000円になると・・・。これでどう?

涼子:正解!支払地代は減額されて40,000円になっていることに注意して。前受収益の場合も覚えて置いてね。
健次:今は「繰延べ」と言う言葉は覚えているけれど、直ぐに忘れそうな気がするな〜。どうやって覚えて置けばいいの?
涼子:「繰延べる」と言う言葉は日常でも良く使うでしょう?例えば、日時や期限を先へ延ばすとか延期する時などに使うわね。だから、簿記でも「次期分の費用や収益を次期へ延ばして計上する」と覚えればいいのよ。
健次:なるほどね。それなら覚えられそうだよ。
涼子:それでは今日はこれでお終い。お疲れ様でした。
健次:お疲れ様でした。
長い髪を靡かせて喫茶店を出て行く涼子さんの後姿を健次君は見送っていました。
《作者から一言》
前払費用の勘定科目には前払地代の他に、前払家賃、前払保険料などがあります。また、前受収益の勘定科目には前受地代の他に、前受家賃、前受利息などがあります。
二人のプロフィールは こちら をご覧下さい。

1.有給休暇繰越表 2.体重管理表 3.資金繰り表 4.損益分岐点図表 5.金種計算表 6.経営分析表 7.月次損益計算書 8.労働保険料集計表 9.残業等集計表 10.簿記練習帳 11.タイムカード管理表 12.時給計算表 13.会社カレンダー 14.買掛金支払明細表 15.現金照合表 16.弁当集計表 17.個人別社会保険料 18.社会保険管理表 19.部門別人員表 20.年数管理表 21.給与データ入力票 22.主要勘定照合表 23.労働週間資料 24.SO家計簿 25.血圧管理表 26.香典管理表 27.家族年表 28.会社年表 29.3年日誌
涼子:今日は「費用と収益の繰延べ」について説明するわね。
健次:前回の「費用と収益の見越し」と関係あるの?
涼子:ちょうど逆の関係になるわ。「費用と収益の繰延べ」の定義はこの資料の通りよ。

つまり、今期で支払った費用や、今期に貰った収益の中に次期の分が含まれている場合は、今期の費用や収益から控除して次期へ繰越す事を繰延べと言うの。例えば会社で土地を借りていて、地代を1年分まとめて地主に支払ったとするわね。支払った日が1月1日で決算が3月31日だったら、今期分の地代は3ヶ月分しかないわけ。残りの9か月分は次期の地代になるのよ。
健次:そうか、地代は普通、1年分や半年分をまとめて払うものね。
涼子:次期分の地代を今期の地代から控除して、前払地代として次期へ繰越すわけ。前払地代は資産勘定よ。前払費用を図解にするとこの資料のようになるわ。この例題は半年分の地代60,000円を12月1日に支払って、決算日が3月31日の場合よ。

支払地代は4月分と5月分の20,000円が次期分として繰延べされるから、今期分の地代は40,000円になるの。
健次:それでは次期分の地代を含めた地代を貰う立場になった場合はどうなるの?
涼子:受取った地代に次期分の地代が含まれている場合は、次期分の地代を今期分の受取地代から控除して、前受地代として次期へ繰越すの。前受地代は負債勘定よ。前受収益を図解するとこの資料のようになるわ。半年分の地代60,000円を12月1日に受取った場合よ。

受取地代の20,000円は次期の分だから、今期分の受取地代は40,000円になるわ。
健次:前回、教わった見越しの図解と良く似ているね。
涼子:そうね、一番の相違点は、見越しが未記帳だから今期分を加算するのに対して、繰延べは既に記帳してあるから、次期分を控除をする事ね。そして、どちらも「費用・収益対応の原則」に基づいて、正しい期間計算をするための作業よ。
健次:結構、手数が掛かるね。あっ、もしかして繰延べの場合も次期になったら、期首で再振替仕訳をする必要があるの?
涼子:そうよ、繰延べの場合も次期の期首で再振替仕訳をして元に戻すの。

この図のように再振替仕訳をすると、資産や負債勘定は相殺されて0円になって、その分が損益勘定に計上されるようになるわ。
健次:正しい期間計算をするのは大変だね。
涼子:それでは、この問題を解いてみて。前払費用の問題よ。

健次:1か月分の地代は10,000円になると・・・。12月から3月までは今期分で4ヶ月、4月から5月までは次期分で2ヶ月だから前払費用は20,000円になると・・・。これでどう?

涼子:正解!支払地代は減額されて40,000円になっていることに注意して。前受収益の場合も覚えて置いてね。
健次:今は「繰延べ」と言う言葉は覚えているけれど、直ぐに忘れそうな気がするな〜。どうやって覚えて置けばいいの?
涼子:「繰延べる」と言う言葉は日常でも良く使うでしょう?例えば、日時や期限を先へ延ばすとか延期する時などに使うわね。だから、簿記でも「次期分の費用や収益を次期へ延ばして計上する」と覚えればいいのよ。
健次:なるほどね。それなら覚えられそうだよ。
涼子:それでは今日はこれでお終い。お疲れ様でした。
健次:お疲れ様でした。
長い髪を靡かせて喫茶店を出て行く涼子さんの後姿を健次君は見送っていました。
《作者から一言》
前払費用の勘定科目には前払地代の他に、前払家賃、前払保険料などがあります。また、前受収益の勘定科目には前受地代の他に、前受家賃、前受利息などがあります。
二人のプロフィールは こちら をご覧下さい。

1.有給休暇繰越表 2.体重管理表 3.資金繰り表 4.損益分岐点図表 5.金種計算表 6.経営分析表 7.月次損益計算書 8.労働保険料集計表 9.残業等集計表 10.簿記練習帳 11.タイムカード管理表 12.時給計算表 13.会社カレンダー 14.買掛金支払明細表 15.現金照合表 16.弁当集計表 17.個人別社会保険料 18.社会保険管理表 19.部門別人員表 20.年数管理表 21.給与データ入力票 22.主要勘定照合表 23.労働週間資料 24.SO家計簿 25.血圧管理表 26.香典管理表 27.家族年表 28.会社年表 29.3年日誌




