貸倒引当金の設定
ここは会社の近くにある喫茶店。仕事を終えた健次君と涼子さんが向かい合って座っています。
涼子:今日は決算整理事項のひとつ、貸倒引当金の設定について説明するわね。貸倒引当金については前に「貸倒れ」で説明したわね。覚えているかしら?
健次:貸倒引当金と言うのは、会計年度の期末ごとに売掛金などの債権の残高に応じた貸倒れの見積額を計上することだろ。
涼子:そうよ、今回は貸倒れの見積額を計上する方法を説明するの。その時の資料を持っているかしら?
健次:ちょっと待って、え〜と、これだ。


涼子:有難う。この資料でも分かるけれど、貸倒引当金を設定する理由は「費用・収益対応の原則」なの。前期に売上げた分が今期になって貸倒れになった場合、貸倒れ分の全額を今期の費用にしたら正しい期間損益計算が出来なくなるために、前期の期末に貸倒引当金を設定するのよ。
健次:そうすれば前期の売上げ分が貸倒れになっても今期には損失が発生しないわけだね。
涼子:そう言う事。貸倒引当金は債権に対する評価だから、この資料のように貸借対照表では流動資産の部にマイナスで計上されるの。

健次:あっ、本当だ!金額の頭に△が付いてる。
涼子:貸倒引当金は貸方勘定だから本来は貸方に計上されるのだけれど、先程説明したように債権の評価をするために借方に計上するとマイナスになるのよ。それでは、決算で貸倒引当金を設定する方法について説明するわね。前期に設定した貸倒引当金に残高がある場合は「洗替法」と「差額補充法」の2つの方法があるの。今回は「洗替法」について説明するわ。
健次:あらいがえほう?
涼子:前に残ったものを洗って捨てて、新しい物に替えると言う意味だと思うわ。前期に設定した引当金の残高の全額を取崩してから、新たに今期の貸倒引当金を設定する方法よ。この資料を見て。貸倒引当金勘定に注目してね。

前期の残高が26,000円あるわね。それを貸倒引当金戻入勘定へ振替えて0円にするの。次に、貸倒引当金繰入勘定から今期の分36,000円を振替えるの。これで貸倒引当金の残高は36,000円になるわ。
健次:戻入れとか繰入れって何?
涼子:戻入れは収益勘定で、繰入れは費用勘定になるの。費用を取消したり設定したりと言う意味ね。それでは仕訳のイメージが出来たと思うからこの問題を解いてみて。

健次:売掛金と受取手形の金額を合計して、その合計金額に2%を乗じると・・・36,000円か〜。洗替法だから引当金を戻入れてから繰入れると・・・、これでどう?

涼子:正解!貸借対照表の貸倒引当金が期末の引当額に更新され、貸倒引当金戻入と貸倒引当金繰入勘定が損益計算書に計上されたわ。貸倒引当金は貸方に、引当金戻入は収益だから貸方に、繰入は費用だから借方に計上される事に注意して。
健次:問題では貸倒れの見積額が債権の2%になっているけれど、これはいつも同じなの?
涼子:貸倒引当金の繰入率は過去の貸倒実績や法定限度額から決めるの。繰入率は大きな方が会社にとって有利よ。
健次:どうして?
涼子:引当金を多く設定するということは、それだけ費用が増えて利益が少なくなる事でしょう?だから支払う税金も少なくて済むわけ。
健次:貸倒引当金には節税効果があるわけか〜。
涼子:そう言う事。それでは今日はこれでお終い。お疲れ様でした。
健次:お疲れ様でした。
長い髪を靡かせて喫茶店を出て行く涼子さんの後姿を健次君は見送っていました。
《作者から一言》
引当金には評価性引当金と負債性引当金の2種類があります。評価性引当金とは、資産から控除される引当金のことで貸倒引当金がこれにあたります。負債性引当金とは、将来の支出を意味する引当金のことで賞与引当金、退職給付引当金、修繕引当金などがこれに当たります。
また、損益計算書において貸倒引当金繰入は特別損失で、貸倒引当金戻入は特別利益になります。特別損失や特別利益とは、通常発生しないが例外的に発生する取引の事です。貸倒れは例外的に発生する取引のため、このような区分になっています。
二人のプロフィールは こちら をご覧下さい。

1.有給休暇繰越表 2.体重管理票 3.資金繰り表 4.損益分岐点図表 5.金種計算表 6.経営分析表 7.月次損益計算書 8.労働保険料集計表 9.残業等集計表 10.簿記練習帳 11.タイムカード管理表 12.時給計算表 13.会社カレンダー 14.買掛金支払明細表 15.現金照合表 16.弁当集計表 17.個人別社会保険料 18.社会保険管理表 19.部門別人員表 20.年数管理表 21.給与データ入力票 22.主要勘定照合表 23.労働週間資料 24.SO家計簿
涼子:今日は決算整理事項のひとつ、貸倒引当金の設定について説明するわね。貸倒引当金については前に「貸倒れ」で説明したわね。覚えているかしら?
健次:貸倒引当金と言うのは、会計年度の期末ごとに売掛金などの債権の残高に応じた貸倒れの見積額を計上することだろ。
涼子:そうよ、今回は貸倒れの見積額を計上する方法を説明するの。その時の資料を持っているかしら?
健次:ちょっと待って、え〜と、これだ。


涼子:有難う。この資料でも分かるけれど、貸倒引当金を設定する理由は「費用・収益対応の原則」なの。前期に売上げた分が今期になって貸倒れになった場合、貸倒れ分の全額を今期の費用にしたら正しい期間損益計算が出来なくなるために、前期の期末に貸倒引当金を設定するのよ。
健次:そうすれば前期の売上げ分が貸倒れになっても今期には損失が発生しないわけだね。
涼子:そう言う事。貸倒引当金は債権に対する評価だから、この資料のように貸借対照表では流動資産の部にマイナスで計上されるの。

健次:あっ、本当だ!金額の頭に△が付いてる。
涼子:貸倒引当金は貸方勘定だから本来は貸方に計上されるのだけれど、先程説明したように債権の評価をするために借方に計上するとマイナスになるのよ。それでは、決算で貸倒引当金を設定する方法について説明するわね。前期に設定した貸倒引当金に残高がある場合は「洗替法」と「差額補充法」の2つの方法があるの。今回は「洗替法」について説明するわ。
健次:あらいがえほう?
涼子:前に残ったものを洗って捨てて、新しい物に替えると言う意味だと思うわ。前期に設定した引当金の残高の全額を取崩してから、新たに今期の貸倒引当金を設定する方法よ。この資料を見て。貸倒引当金勘定に注目してね。

前期の残高が26,000円あるわね。それを貸倒引当金戻入勘定へ振替えて0円にするの。次に、貸倒引当金繰入勘定から今期の分36,000円を振替えるの。これで貸倒引当金の残高は36,000円になるわ。
健次:戻入れとか繰入れって何?
涼子:戻入れは収益勘定で、繰入れは費用勘定になるの。費用を取消したり設定したりと言う意味ね。それでは仕訳のイメージが出来たと思うからこの問題を解いてみて。

健次:売掛金と受取手形の金額を合計して、その合計金額に2%を乗じると・・・36,000円か〜。洗替法だから引当金を戻入れてから繰入れると・・・、これでどう?

涼子:正解!貸借対照表の貸倒引当金が期末の引当額に更新され、貸倒引当金戻入と貸倒引当金繰入勘定が損益計算書に計上されたわ。貸倒引当金は貸方に、引当金戻入は収益だから貸方に、繰入は費用だから借方に計上される事に注意して。
健次:問題では貸倒れの見積額が債権の2%になっているけれど、これはいつも同じなの?
涼子:貸倒引当金の繰入率は過去の貸倒実績や法定限度額から決めるの。繰入率は大きな方が会社にとって有利よ。
健次:どうして?
涼子:引当金を多く設定するということは、それだけ費用が増えて利益が少なくなる事でしょう?だから支払う税金も少なくて済むわけ。
健次:貸倒引当金には節税効果があるわけか〜。
涼子:そう言う事。それでは今日はこれでお終い。お疲れ様でした。
健次:お疲れ様でした。
長い髪を靡かせて喫茶店を出て行く涼子さんの後姿を健次君は見送っていました。
《作者から一言》
引当金には評価性引当金と負債性引当金の2種類があります。評価性引当金とは、資産から控除される引当金のことで貸倒引当金がこれにあたります。負債性引当金とは、将来の支出を意味する引当金のことで賞与引当金、退職給付引当金、修繕引当金などがこれに当たります。
また、損益計算書において貸倒引当金繰入は特別損失で、貸倒引当金戻入は特別利益になります。特別損失や特別利益とは、通常発生しないが例外的に発生する取引の事です。貸倒れは例外的に発生する取引のため、このような区分になっています。
二人のプロフィールは こちら をご覧下さい。

1.有給休暇繰越表 2.体重管理票 3.資金繰り表 4.損益分岐点図表 5.金種計算表 6.経営分析表 7.月次損益計算書 8.労働保険料集計表 9.残業等集計表 10.簿記練習帳 11.タイムカード管理表 12.時給計算表 13.会社カレンダー 14.買掛金支払明細表 15.現金照合表 16.弁当集計表 17.個人別社会保険料 18.社会保険管理表 19.部門別人員表 20.年数管理表 21.給与データ入力票 22.主要勘定照合表 23.労働週間資料 24.SO家計簿




